無料の古紙回収後の輸出先として経済発展が目覚ましいベトナムが候補に

2021年に中国が古紙の輸入を中止するという話を数年前からしていました。海外のいくつかの国は古紙を中国に輸出していたため、無料で古紙回収を行っても、在庫が溜まってしまうのではないかという疑念がありました。ここ数年、予定通り中国は各国からの輸入を控えており、その代わり自国にてリサイクルを促進させています。日本で回収された古紙は国内でリサイクルされることはもちろんですが、東南アジア諸国が受け皿となりつつあります。主にベトナムや台湾、インドネシアへの輸出が増えています。これらの国は、経済発展途中の国であり、特にベトナムはあらゆるものの供給より需要が高い国です。そのため、原料を輸入に頼る必要があります。

近年、新型コロナウイルスの蔓延により、世界経済そのものは下降気味でした。そのなかで2020年でもベトナムはGDP成長率がプラスであり、東アジアや太平洋地域の発展途上国のなかでダントツの伸びだったようです。もし、新型コロナウイルスのワクチンの普及や特効薬により劇的な改善が見られた場合、ベトナムの経済はさらに成長し続けるでしょう。中国の輸入ストップで古紙回収を無料で行うことは在庫を増やすだけではという不安があっただけに、まさに拾う神登場といったところです。